スマートロッカーを開発・運営するSPACER(東京都中央区)は12月25日、富士工業と「埼玉県渋沢MIXイノベーション創出支援ファンド」を引受先とする第三者割当増資で約3.5億円を調達し、シリーズBの累計調達額が約10億円になったと明らかにしました。2024年1月に開始したシリーズBの追加調達を完了し、当初計画を上回る規模で最終クローズします。背景には、西武鉄道との資本業務提携を踏まえた鉄道網活用の具体化や、物流の「2024年問題」(ドライバー時間外労働規制などによる輸送力不足)への対応があります。調達資金は、富士工業の製造ノウハウを取り込んだ次世代ロッカーの共同開発と量産体制の構築、駅を起点にした物流ハブ化の実証、処方薬受取やクリーニング、食品配送など外部サービスとつなぐクラウドシステムや運用の高度化に充てます。今後は、埼玉県の所沢駅を拠点とした取次配送サービスの開発を進め、設置場所拡大と社会実装の速度を高める方針です。

source: PR TIMES

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